【企画趣旨】伝えたい 〜有志の思い〜
なぜ「奈良平城宮跡」なのか?
なぜ「マインドマップ」なのか?
なぜ「ビッグ・マインドマップ」なのか?
◯「現代」という時代
農耕の時代から,産業革命を経て,大量生産・大量消費の時代が続き,今はIT全盛の時代となっている。あらゆる場面で,情報化と細分化が進み,時間の進み方もかつてないスピードが求められる時代となっている。
私たちの身の回りには「モノ」があふれ,それが「当たり前」の時代である。
このような「モノ」があふれかえる一方で,人類が誕生以来受け継いできた命を大切にする精神,人との繋がりを大切にする精神が希薄になりつつあることへの警鐘が叫ばれて久しい。
◯なぜマインドマップか
マインドマップの創始者トニー・ブザン氏は,これまでに何度かノーベル平和賞にノミネートされている。
なぜか。
マインドマップは,言葉の違いを越え,国境を越え,世代の違いを越え,さまざまな違いを越えて,人と人とをしっかりと結びつけていく強力なコミュニケーションツールでもあるからだ。世界中の人々がマインドマップでつながることができるならば,これほど平和に寄与するものはない。そのようなことからノミネートされている。
◯なぜ奈良なのか
そして,今,この時に,奈良で超特大のマインドマップを描くことは,強力なメッセージとなりうるのである。
奈良は,古来「まほろば(素晴らしい場所)」と呼ばれた場所であり,奈良に都が置かれていた奈良時代は,政治的には律令政治の確立という国家体制を整え次の世代への礎を作り,文化面では記紀・万葉集という優れた歴史的・文化的な業績を残し,東大寺の大仏の建立を象徴として,仏教文化が非常に盛んであった。
奈良は,あらゆる面で豊かな生活を実現させた場所なのである。
奈良から,人々が人としての喜びや感謝の気持ちを取り戻し,生き生きとできる世界の実現を呼びかけるメッセージを発信したい,というのがこの企画である。
◯「平成ルネサンス」を奈良から!
かつて14世紀のイタリアで,古代ギリシア・ローマの文化を復興しようとする「ルネサンス」が興った。
私たちは,今この時代に,奈良が長く持ち続けてきた歴史の重みを感じさせる場所「平城宮跡」を起点に,「平成ルネサンス」を起こそうと考える。
ルネサンスは,学問,芸術,文化の復興であり革新運動であった。
今こそ,学びの喜びを取り戻し,アートに親しみ,文化を感じるべきである。
かつてのルネサンスがそうであったように,私たちも平成ルネサンスを通じて,「当たり前」のようにモノがあふれる現代の価値観を見直し,人間性の肯定を確立したい。
大マインドマップは1人,2人が描くものではない。
子供から大人まで,様々な人が,1つのテーマのもと,共同・協同作業を通じて,コミュニケーションを深め,学び,気づきを繰り返しつつ,完成させるものである。
できあがったものは,現代を生きる人々への強力なメッセージになる。
マインドマップは,上述のとおり,優れた強力なコミュニケーションツールとなるが,本来は,脳の自然な働きをそのまま見える形にしたものである。学び,アート,文化の総合体そのものである。
奈良の街で,一般の想像を越える,巨大なマインドマップを描くことは,まさに「平成ルネサンス」の幕開けののろしとなるのである。(平城宮跡大マインドマップ実行委員会)
公開日:
最終更新日:2014/09/26